日本テレビ系で放送されたドラマ「セクシー田中さん」の原作者で漫画家の芦原妃名子さんが亡くなった問題で、日テレの石沢顕社長は22日の定例会見で、ドラマ制作の経緯などを調べる特別調査の公表時期について「もう少し時間が、かかる見込み」と当初のGW明けという予定より遅れるという見方を示した。

 石沢社長は先月の会見で、「ヒアリングの結果、さらに調査する必要が生じる可能性もある」と述べていた。

 また、「セクシー田中さん」の関係者だけでなく、過去に放送された漫画原作のドラマ作品の関係者からもヒアリングをしていること明かした。対象は、漫画原作者、脚本家、ドラマ制作者、監督、プロデューサーらだという。

 石沢社長はこの狙いについて「再発防止を含めて、二度とこのようなことが起こらないようにするためにはどうすべきか、広く意見を聞いている」と説明。調査の公表の仕方は「検討している段階」と述べるにとどまった。

 日テレの調査は、同局のコンプライアンス推進室のメンバーや弁護士ら外部の有識者で構成する社内特別調査チームが、版元の小学館の協力を得て、2月23日から進めている。(宮田裕介)

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