熊本大は17日、福岡市埋蔵文化財センターに所蔵されていた縄文土器を、エックス線を利用して再調査した結果、多数の土器片から貝殻の痕跡を見つけたと明らかにした。貝殻の混入した縄文土器が国内で見つかるのは珍しく、世界的にも最古級という。
発見したのは熊本大大学院の小畑弘己教授のグループで、元岡・桑原遺跡群(福岡市西区)から出土した、縄文時代早期の土器片472個を調査した。
エックス線でスキャンする最先端の研究手法を用い、外側からは見えない土器内部の穴や凹凸を3D画像で復元した。形状の特徴などから、367個の土器片に巻き貝の一種であるカワニナが砕けた状態で混入していたことが分かった。
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