6人組ボーイズグループ「7ORDER」の阿部顕嵐(あらん)が出演するミュージカル「東洋空想世界(オリエンタルファンタジー) blue egoist」が6日、オリックス劇場(大阪市西区)で始まった。阿部や、宝塚歌劇団で男役を務めた七海ひろきら6人の実力派俳優が出演。「全身全霊を注いだ」という阿部の初プロデュース作品だ。8日まで。

 狼(おおかみ)男、吸血鬼、化け狐(ぎつね)……。異形の者たちが人間に姿を変えたら、世界はどう変わるのか。行き場をなくした者たちが姿を変えて、それぞれのアイデンティティーを追い求めるダークファンタジー。歌や演技のほか、踊りにも注目だ。

 「どのシーンにも、針の穴に糸を通すような繊細な作業が詰まってる。見たことがないものが見られる舞台になっていると思います」と阿部。

 これまで舞台を中心に、ドラマや映画の世界でも活躍してきた。今年5月から俳優業に専念し、今回は初めてのプロデュース作品。「とくに音楽や衣装、演出にこだわった。クオリティーを高めるために、作品と向き合う時間を作りたくて」

 あえて人間らしいことを捨て、ロボットのような生活を送っていたという。「作品に入り込むタイプ。毎日カレーを食べて、同じ食生活を送っていた」。寝ていても作品のことがちらつき、ここ半年間はこの作品に全身全霊を注いできた。

 阿部は「現代社会の真理を突くような作品。情報があふれている時代だからこそ、言葉の大切さと向き合ってほしい。そんなメッセージを込めた」と語る。

 正午、午後5時の一日2公演。公式サイト(https://blueegoist.com/)。

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