俳優里見浩太朗さんが主演を務める「水戸黄門」の舞台が8日から名古屋・伏見の御園座で始まる。今年3月に同作が上演された際には連日完売が続き、観客からのリクエストも受け再演が決まった。今月米寿を迎えるという里見さんは「まだまだ老骨にむちを打ってがんばりたい」と意気込む。
里見さんはテレビドラマ「水戸黄門」で主人公の黄門様こと元水戸藩主・水戸光圀公を31~43部で演じた。
今作の舞台「長崎に微笑む(ほほえ)秋の風」では光圀公演じる里見さんが助さん(原田龍二さん)と格さん(合田雅吏さん)をお供に従え、長崎へ世直しの旅に向かう。
6日に取材に応じた里見さんは、同い年の北島三郎さんが舞台で歌唱する姿を見て電話でたたえ合ったばかりだといい、「米寿は一つの区切りだが、年齢は関係なく、仕事やゴルフを楽しんでやることが元気をもたらしてくれる」と若さの秘訣を語った。
また、御園座は里見さんにとって「舞台人生の出発点」と話し、1971年に美空ひばりさんとの共演や、正月の舞台で主演を演じたことを振り返った。御園座での再演について「主題歌の『人生楽ありゃ 苦もあるさ 涙のあとには 虹もでる』の涙は決して悲しい涙ではなく、物事がおさまったうれし涙のこと。舞台を見てうれし涙を流してもらいたい」と話す。
8日から13日まで9公演(2公演は貸し切り)がある。第二部の歌謡ステージ「秋に唄う」では里見さんと水森かおりさんがともに歌で盛り上げる。A席1万4千円ほかで、同劇場(052・308・8899)などで購入できる。(小原智恵)
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