大辻隆弘さん(左)と高山邦男さん(いずれも宮崎県提供)

 宮崎県などは1日、県出身の歌人若山牧水にちなみ、優れた短歌作品の作者に毎年贈る「第29回若山牧水賞」に、いずれも歌人の大辻隆弘さん(64)と高山邦男さん(65)を選んだと発表した。大辻さんの受賞作は歌集「橡と石垣」、高山さんは歌集「Mother」。来年1月30日に宮崎市で授賞式が開かれる。

 大辻さんは三重県出身の国語教師。歌集「抱擁韻」で現代歌人集会賞を受賞。今回の受賞作は自然や日常、自身の教師生活を振り返る場面を詠んだ。

 高山さんは東京都出身のタクシー運転手。歌集「インソムニア」で日本歌人クラブ新人賞を受賞。今回の受賞作では認知症の母との生活を表現した。

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