22日にあった京都三大祭りの一つ、「時代祭」が今年も秋の古都を彩った。西郷吉之助(隆盛)、羽柴(豊臣)秀吉、小野小町――。明治維新から平安時代までの歴史上の人物らに扮した約2千人が練り歩く中、今年のNHK大河ドラマ「光る君へ」で注目される紫式部と清少納言も登場した。
時代祭では衣装や祭具が厳密な時代考証に基づいてつくられ、今回は清少納言の檜扇(ひおうぎ)や小袖などが新調された。
その清少納言を務めたのは、京都五花街(かがい)の一つ、先斗町の芸妓(げいこ)のもみ福さん。「とてもきれいな檜扇。たくさんの方に、凜(りん)とした清少納言の姿を感じていただけたら」と出発前に話した。
紫式部に扮したのは、同じく先斗町の芸妓の珠雪さん。「紫式部さんの品を感じながら務めさせていただきたい」
紫式部と清少納言はライバル関係にあったとも言われるが、もみ福さんも珠雪さんも「仲良しどす」と笑って京都御苑を出発した。(清水謙司)
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