【ソウル共同】長崎県対馬市の観音寺から盗まれ韓国に持ち込まれた仏像を巡り「かつて倭寇に略奪された」として所有権を訴えた忠清南道瑞山市の浮石寺が、観音寺側の所有を認めた昨年の韓国最高裁判決を踏まえ、日本への返還に反対しない考えを示したことが24日分かった。条件として返還前に像の安寧を願う「法要」を浮石寺で執り行いたいとの意向を日本側に伝えた。複数の関係者が明らかにした。
仏像は長崎県指定有形文化財「観世音菩薩坐像」。2012年10月の盗難から、近く12年となる。浮石寺が所有を事実上断念した形だが、日本側には返還の遅れや保安への懸念から法要を認めることに慎重意見もある。
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