地元を描いた漫画の1コマで、愛知県豊橋市に親しみを――。市は5日から、職員の名刺裏に、市出身の佐野妙さんによる漫画「だもんで豊橋が好きって言っとるじゃん!(略称・だも豊)」(竹書房)を活用すると発表した。

 「だも豊」は、豊橋の高校に通う主人公たちが東三河地域の魅力を学び、楽しむ四コマ漫画。2018年11月から月刊誌で連載が始まり、今月17日には第7巻の単行本が発売される予定だ。

 市は4月、「だも豊」の書き下ろし漫画の制作と、すでに出版されている漫画を活用できる契約を竹書房と結んだ。

 5月号の市広報の表紙に「だも豊」のキャラクターを採用したところ、話題を呼んだため、職員の名刺にも活用することにした。たとえば、都市交通課なら「市電」、農業企画課なら「農産物」など、それぞれの職場でふさわしいコマを選んで名刺の裏面に載せられる。使いたいコマを市を通じて竹書房に連絡すると、そのコマが送られてくる仕組みだ。

 市広報戦略室の鈴木彩太主査(44)は「豊橋のこともう少し詳しく教えてもらえないかなーって」と主人公がつぶやくコマを第1巻から選んだ。「漫画って、すごく親しみやすい表現方法で、名刺の漫画から好感を持って見てくれるとうれしい」と話している。(戸村登)

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