大英博物館所蔵の作品と一対である可能性が高い、宮越家のふすま絵=青森県中泊町(中泊町博物館提供)

 青森県中泊町教育委員会は3日、同町の旧家「宮越家」にあるふすま絵が、ロンドンの大英博物館が所蔵するふすま絵と対の作品である可能性が高いと明らかにした。「極めて貴重な文化財」としており、調査した研究者と合同で17日に詳細な結果を発表する。

 町教委によると、大英博物館には狩野派の絵師が描いた「秋冬花鳥図」が所蔵されている。一方で宮越家の9代目当主宮越正治氏が1920年に建てた離れ「詩夢庵」には、安土桃山時代末期から江戸時代初期に描かれた18面のふすま絵があり、うち4面は桜やキジの親子の絵柄。これが春夏を表し、秋冬花鳥図と一対だと考えられるという。

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