NHKのラジオ国際放送などで、靖国神社での落書きについてのニュースの中で、中国人の40代の外部スタッフが、沖縄県の尖閣諸島を「中国の領土」などと中国語のニュースで伝えた問題でNHKは25日、このスタッフが原稿にはない「『軍国主義』『死ね』などの抗議の言葉が書かれていた」という文言を加えて放送していたと発表した。NHKは19日と22日にも、このスタッフの発言について発表していて、今回で3度目になる。

 22日にスタッフが中国語で「NHKの歴史修正主義」などと述べたと発表した点についても、「NHKの歴史修正主義宣伝」だったと訂正した。

 NHKによると、外部から「歴史修正主義宣伝」と言ったのではとの指摘があり、25日に改めて確認したところ、これまで発表していなかった発言についても、判明したという。NHKは「確認不足だった」としている。

 NHKは19日に尖閣諸島を「中国の領土」などと発言したと発表。22日に「南京大虐殺を忘れるな。慰安婦を忘れるな」などとの発言もあったと明らかにしていた。

 NHKは22日、このスタッフと業務委託契約を結んでいた関連団体を通じて本人に厳重に抗議し、21日付で契約を解除したと説明。今後、損害賠償請求を行い、刑事告訴を検討するという。

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