「ストロベリー・ロード」などの著作で知られる作家の石川好(いしかわ・よしみ)さんが19日、急性心筋梗塞のため東京都内の病院で死去した。77歳だった。東京都出身。葬儀は近親者で行う。喪主は妻みな子さん。後日、お別れの会を開く予定。

高校を卒業して米カリフォルニア州の農園で4年間、作業に従事。慶応大を卒業後に再び渡米し、庭園業を営んだ。帰国後、1983年に「カリフォルニア・ストーリー」で作家デビュー。自らの体験を基に米国のイチゴ農園での労働の日々を描いた89年の「ストロベリー・ロード」で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した。

日米関係に関する知見を生かし、テレビ朝日系の討論番組「朝まで生テレビ!」に出演するなど、政治的な言論活動にも力を入れた。2009年からは山形県の酒田市美術館の館長を務めていた。

石川好さん

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