理不尽な大人に中学生が反旗を翻す小説「ぼくらの七日間戦争」など「ぼくら」シリーズで知られる作家の宗田理(そうだ・おさむ)さんが8日午後6時26分、肺炎のため名古屋市の病院で死去した。95歳だった。葬儀は近親者で済ませた。喪主は長男唯(ゆい)さん。

1928年、東京都生まれ。日本大芸術学部卒。シナリオライターや編集者を経て、79年に「未知海域」が直木賞候補作となり作家デビュー。廃工場に立てこもった男子中学生たちが教師や親に抵抗する「ぼくらの七日間戦争」(85年)は、中高生を中心に注目を集めベストセラーとなり、宮沢りえさん主演による88年の映画もヒットした。

「ぼくら」シリーズは長年にわたり書き続けられ、2023年には震災をテーマとした51作目「ぼくらの東京革命」を刊行。シリーズ累計発行部数は2000万部を超す。3月に最新作「ぼくらのイタリア(怪)戦争」を出したばかりだった。

宗田理さん

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。