新潟県湯沢町の苗場スキー場を会場とする国内最大級の野外音楽イベント「フジロックフェスティバル」は最終日の28日も、多彩なアーティストが熱演。雨が降ったりやんだりといった天気の中、来場者は雨がっぱなどを着て楽しんだ。

 最大規模のステージ「グリーンステージ」では、元オアシスのノエル・ギャラガーによるソロプロジェクト「NOEL GALLAGHER'S HIGH FLYING BIRDS」が大トリを務めた。

 オアシスの往年の名曲「Don't Look Back in Anger」なども披露。会場全体がファンたちの大合唱に包まれた。

 若手バンドのエネルギーあふれるステージも目立った。唯一の屋内ステージ「レッドマーキー」に出演したフィンランドのガレージロックバンド、US(アス)は、満杯の客を沸かせた。

 バンドは今回が初来日。25日のフジロック前夜祭以降、連日各ステージでライブをしてきた。この日も最後まで舞台を動き回って全力で楽器をかき鳴らし、1曲終えるたびにメンバー5人がそろって勢いよく一礼。若いエネルギーを爆発させた。

 ほかにも日本のバンド「ずっと真夜中でいいのに。」がグリーンステージ、アイルランド出身のポストパンク・バンド「FONTAINES D.C.」が屋内ステージ「レッドマーキー」で熱演をみせた。

 林に囲まれたステージ「フィールド・オブ・ヘブン」では、中東の要素を取り込んだ音楽を手がけるインドネシアの3人組「ALI」や、オランダのバンド「YIN YIN(イン・イン)」が登場した。「YIN YIN」は、昨年亡くなった坂本龍一さんの「Merry Christmas, Mr. Lawrence」をアレンジして演奏する一幕もあった。

 フジロックは26日から3日間開催。1日目はThe KillersやAwich、2日目はKRAFTWERKやGirl In Redなどが出演した。(野城千穂)

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