【ニューデリー共同】国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会は26日、新規登録の審議を始めた。イスラエルの侵攻にさらされるパレスチナ自治区ガザにある聖ヒラリオン修道院の世界遺産登録と、存続が危ぶまれる「危機遺産」への指定を決めた。

 聖ヒラリオン修道院はガザ市南部にあり、パレスチナで最も古い修道院の一つ。ガザが交通の要衝だったことを示す遺跡とされ、イスラム化される前はキリスト教の国際的な中心地だった。

 世界遺産への推薦は通常、委員会が開かれる前年の2月までに行う。聖ヒラリオン修道院に関してはパレスチナが今年6月に推薦書をユネスコに提出し、緊急に処理するよう求めた。

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