文化庁は23日、地域の文化財を観光振興に活用する「日本遺産」のうち2015年度に認定した遺産の取り組みを審査し、4件を点数評価の対象にすると発表した。新規候補1件と競い合わせ、評価が低ければ認定を取り消し、新規候補と入れ替える。現地調査を行い、12月ごろに結果を公表する。

 4件は福岡、佐賀両県の「古代日本の『西の都』」などで、新規は「北海道の『心臓』と呼ばれたまち・小樽」。文化庁は現在の104件を認定の上限とみており、点数評価を初めて実施する。

 15年度の認定は18件。点数評価する4件以外は、9件が「認定継続」、4件は継続判断を保留し「再審査」とした。石川県の「灯り舞う半島 能登」は地震の影響を考慮し、審査しなかった。

 文化庁は重点支援地域の中でも優れた取り組みを「特別重点支援地域」とし、予算や手続き面で厚遇する制度を新設。15年度認定の福井県の「海と都をつなぐ若狭の往来文化遺産群」を選んだ。民間主導の組織運営などを評価した。

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