囲碁の日本棋院が17日、創立100周年を迎え、都内のホテルで記念式典・祝賀会を開いた。

 日本棋院は関東大震災翌年の1924年7月17日、離合集散を繰り返す棋士団体を統一して創立された。45年の空襲による東京・溜池の日本棋院会館焼失、50年の関西棋院の分離独立など激動の時代を経て、所属棋士350人を超える日本最大の棋士団体となった。

 しかし、囲碁人気の長期低迷、それに伴う赤字経営、東京・市ケ谷の会館の著しい老朽化など課題は山積みだ。

 武宮陽光理事長は「課題を克服すべく、一丸となって囲碁文化発展と経営改革に邁進(まいしん)していく所存です」と誓った。所属棋士を代表して井山裕太王座は「受け継がれてきたものを大切にしつつ、変化の絶えないこの時代に柔軟に対応していく姿勢も必要。知恵を出し合って少しでもいい方向に向かっていけたら」と話した。(大出公二)

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