サイバー攻撃による大規模システム障害が起きている出版大手KADOKAWAは27日、臨時の公式サイトで現状を説明した。経理機能はアナログでの対応を含めて7月初旬に復旧予定という。出荷部数について、新刊は平常時と同じ水準を維持しているものの、既刊は3分の1程度になっているとした。

 情報漏洩(ろうえい)についても外部の専門機関などの支援を受けて調査しており、顧客のクレジットカード情報については「社内でデータを保有していないため、当社からの情報漏洩は起こらない」と説明している。

 同社ではサイバー攻撃を確認した8日以降、出版物の製造や経理に関するシステム障害が発生している。

 子会社のドワンゴが運営する「ニコニコ動画」などのサービスは停止しているが、既存サービスの「ニコニコチャンネルプラス」は28日の再開を予定しているという。

 業績への影響は現時点では不明だという。

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