20日に指された将棋の第9期叡王戦五番勝負(不二家主催)第5局で藤井聡太名人・竜王(21)に勝ち、3勝2敗で初タイトルを獲得した伊藤匠新叡王(えいおう)(21)が27日、東京都世田谷区役所を表敬訪問した。伊藤叡王は同区の出身。「奪取を報告できることをうれしく思っています」と保坂展人(のぶと)区長らに話した。

 伊藤叡王は、宮田利男八段(71)が区内で主宰する「三軒茶屋将棋倶楽部(くらぶ)」に幼少期から通い詰め腕を磨いた。下北沢で開催される区後援の頭脳ゲーム大会「シモキタ名人戦」にも、毎年参加しているという。

 将棋の八大タイトルを独占していた藤井名人の牙城(がじょう)を崩す活躍に、保坂区長は「これからが楽しみ。区を挙げて応援の輪が広がっている」と喜んだ。(中村英一郎)

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