上海国際映画祭の会場で取材に応じた伊地知拓郎監督=20日、中国・上海市(共同)

 【上海共同】中国上海市で開かれている第26回上海国際映画祭で20日、アジア新人部門の受賞者が発表された。作品賞と監督賞にノミネートされていた伊地知拓郎監督(25)の日本映画「郷」は受賞を逃した。中国やインドなどの11作品がノミネートされた。

 映画は、高校の野球部でプロ野球を目指す主人公がいじめで野球の道を閉ざされる不条理を味わう中、再会した幼なじみと一緒に自然に触れ命の尊さに気付き癒やされていく姿を描いた。

 伊地知さんの体験に基づき、撮影は鹿児島県内の各地で行われた。伊地知さんは中国人の父親と日本人の母親を持ち、中国の映画専門大学、北京電影学院に在学中から映画制作に携わっていた。

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