科学や文明の発展などに貢献した人をたたえる第39回京都賞に、生命進化の加速につながる全球凍結やプレートテクトニクスの活動史をフィールド調査をもとに実証した、カナダ・ビクトリア大のポール・ホフマン客員教授(83)ら3人が選ばれた。稲盛財団(京都市、金沢しのぶ理事長)が14日、発表した。賞金は各1億円。授賞式は11月10日、京都市内で開かれる。

 ほかに選ばれたのは、自然界にない特性を持つメタマテリアルの実現方法を理論的に示し、光を迂回(うかい)させ物体が見えなくなる「透明マント」を提案した英インペリアル・カレッジ・ロンドンのジョン・ペンドリー教授(80)、舞踊の技法と美学を刷新し身体表現の新たな地平を開いた、米国を拠点に世界で活躍する振付家のウィリアム・フォーサイスさん(74)。(桜井林太郎)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。