落語家の桂ざこば(かつら・ざこば、本名関口弘〈せきぐち・ひろむ〉)さんが12日、ぜんそくのため自宅で死去した。76歳だった。通夜、葬儀は家族葬で行う。後日、お別れの会を開く予定。

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 大阪市出身。1963年、上方落語の「四天王」の一人、桂米朝さんに弟子入り。桂朝丸(ちょうまる)の名前でデビューし、88年に二代目桂ざこばを襲名した。

 兄弟子の桂枝雀さんが99年に死去すると、事実上の筆頭弟子として米朝さんを補佐し、一門をまとめた。2015年に米朝さんが亡くなり、米朝さんの長男の米団治さんが所属事務所の社長に就いた際は、専務として支えた。

 気迫のこもった人情味あふれる芸風で人気を集め、米朝さん直伝の古典落語を得意とした。マクラの面白さにも定評があった。08年に大阪市内に寄席小屋「動楽亭」を開設。17年には脳梗塞(こうそく)で一時入院していた。

 「バラエティー生活笑百科」(NHK)、「ちちんぷいぷい」(毎日放送)、「そこまで言って委員会」(読売テレビ)といったテレビ番組にも出演。庶民の目線に立った毒舌は人気を集めた。

 上方お笑い大賞、芸術選奨文部科学大臣賞など受賞。弟子に桂塩鯛(しおだい)さんらがいる。

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