タレント黒柳徹子さんの自伝的小説「続 窓ぎわのトットちゃん」の中国語版が刊行された。黒柳さんは5月末に北京を訪れ、2日間の日程で関連イベントや交流会に参加した。「お互いを理解するきっかけになってくれたら」と、日本と中国をつなぐ自著の役割に期待を込めた。

初日は、書店で行われた発売イベントへ。現地の小学生や「トットちゃん」ファンらを前に、「もう中国語が発売されることにびっくりしている」と驚きを口にし、「若者がそれぞれ自分の花を咲かせたいと考えるのは、時代や国境を超えて皆同じ。悩んだり焦ったりしながら頑張ったことに共感してくれたことをうれしく思う」と笑顔を見せた。

2日目は、北京外国語大で日本語を学ぶ学生ら600人に「特別授業」を行い、作中に描いた疎開先の東北弁の紹介、中国の伝統芸能「京劇」の物まね、北京で食べた料理の話題などで場を沸かせた。既に続編を読んだ学生は「前向きに生きていく姿から力をもらった」「自分も大好きな領域で自分(の花)を咲かせていきたい」と感想を述べ、お返しに黒柳さんは「人と自分を比べなくていい。どこか輝くところのある人になってほしい」とエールを送った。 【時事通信映像センター】

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