兵庫県淡路市のアニメパーク「ニジゲンノモリ」で、テレビ朝日系列の人気アニメ「クレヨンしんちゃん」に出てくる「ひろしの靴下」が、“通常の2倍の臭さ”にパワーアップしている。今月30日までの期間限定。

 しんちゃんの父・野原ひろしの足の臭いは、アニメの中で非常に臭くて恐ろしい存在として描かれている。パークと出版社が協力し、香料を調合して強烈な臭いを再現した。具体的な成分は非公表だが、パーク内には「人体には全くの無害です」と掲示されている。

 靴下は、子ども向けのおばけ屋敷に2019年に設置された。靴下が入った透明なケースのスライドドアを開けて、鼻を近づけてかぐ仕組みだ。腐った魚のような悪臭で、家族連れや学生グループに人気があり、靴下を目当てに来園する観光客もいるという。

 今回の企画は「梅雨の時期を迎えて、さらに靴下が臭くなった」という設定。初めて「通常の2倍の臭さ」にしたという。

 鼻を近づけた来園者らは「やばい!」「くっさー!」などと叫んでいた。堺市から訪れた大学4年生の男性(22)は、「ドアを開けただけで、まるで牛乳をふいた後のぞうきんのような激臭がした。もう二度とかぎません」。

 パークの担当者は「淡路島を訪れた思い出に、ひろしの靴下の臭いもずっと忘れないで頂けたら」と話している。(森直由)

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