北京で開かれた、文豪魯迅らと交流を深めた内山完造ゆかりの所蔵品のオークション=9日(共同)

 【北京共同】20世紀初頭の中国・上海で書店を開き、文豪魯迅らと交流を深めた岡山県出身の内山完造(1885~1959年)に中国の文化人らが送った書簡をはじめ内山ゆかりの所蔵品約260点が9日、北京でオークションに出された。魯迅が内山の弟に贈った自筆サイン入り書籍が105万元(約2270万円)で競り落とされるなど高値で取引された。

 内山が上海で経営していた「内山書店」は魯迅ら文化人が常連客として名を連ねたことで知られ、2021年には天津で約76年ぶりに復活。北京中心部の書店で9日行われた競売会には、劇作家の田漢が送った年賀状や、著名な画家劉海粟がしたためた礼状などが出品された。

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