麿赤児さん(中央)、大久保鷹さん(右)と語らう唐十郎さん=1991年4月、東京・中野のけいこ場

 「一つの時代が終わった」「最期まで粋な演出」…。劇作家唐十郎さんの死去に際し、長男で俳優の大鶴義丹さんや親交のあった俳優、ファンらが5日、故人を悼んだ。

 舞台出演後に取材に応じた大鶴さんは「(唐さんが死去した4日が)舞台初日でみとることができなかった。『死に目に会えなくても、絶対に芝居は完結しないといけない』と父が教えてくれたように感じた」と涙をにじませた。「最期まで粋な演出をする。僕とはものが違います」

 唐さん主宰の劇団「状況劇場」で活躍した舞踏家・俳優の麿赤児さんは「唐との出会いは私の人生の最大にして最深の劇的出来事であった」とコメントした。

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