和食や郷土料理など日本の伝統的な食文化の功労者を顕彰する制度を文化庁が創設することが3日、分かった。料理人らの社会的地位の向上を図り、担い手確保につなげる狙い。芸術性や技術力、文化継承への貢献度などを評価し、将来の人間国宝(重要無形文化財保持者)の候補者とする方針。2025年度当初予算の概算要求に関連経費を盛り込み、名称や開始時期といった具体的な制度設計を始める。
料理人のほか、日本酒や焼酎を造る杜氏といった職人も対象とする。料理なら味や見た目の美しさに加え、提供時のもてなし方も評価項目に想定。文化庁は「遅くとも3年以内に制度の運用を始めたい」としている。
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