将棋の第9期叡王戦5番勝負第3局は2日、名古屋市で指され、挑戦者で後手の伊藤匠七段(21)が146手で藤井聡太叡王(21)=竜王・名人・王位・王座・棋王・王将・棋聖との八冠=を破って対戦成績を2勝1敗とし、叡王奪取に王手をかけた。4連覇を目指す藤井叡王は2敗目を喫し、八冠維持に後がなくなった。
藤井叡王がタイトル戦で相手に白星を先行され、1敗もできない状況に追い込まれるのは初めて。これまで出場した21度の5番勝負や7番勝負は全て制しており、次局で負けると初のシリーズ敗北となる。
藤井叡王と同学年の伊藤七段は次局で勝てば、初のタイトル獲得となる。第4局は31日、千葉県柏市で行われる。
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