ウィル・スミス(2022年3月、ニューヨーク) lev radin-Shutterstock

<家族20人ほどで87歳になったウィルの母を囲んだ仲睦まじい集合写真が「理想的な家族像」として話題になっている>

俳優ウィル・スミスが、2016年から別居している妻で女優のジェイダ・ピンケット・スミスと共にイースター休暇を過ごしたことをインスタグラムで報告。「私のお母さん、みなさんハッピー・イースター!」とキャプションを添え、87歳になったウィルの母を囲んでウサギ耳のカチューシャをつけた家族20人ほどの集合写真を公開した。

【写真】ウィル・スミス、家族全員で「うさ耳カチューシャ」着用 別居中の妻ジェイダの笑顔も

そこにはウィルの弟ら親族と共に笑顔のジェイダと2人の間の子どもたちジェイデンとウィローの姿もあり、「美しい家族」「ウィルは今も妻を愛している」と仲睦まじい一家の様子が話題となっている。

昨年10月に出版した回顧録「Worthy」でウィルと長年別居していることを暴露して世間を驚かせたジェイダは、昨秋の感謝祭に続いてウィルの家族たちの集まりに参加。「理想的な家族像」と肯定的なコメントが多く寄せられている一方、「目を覚まして」と年下の歌手と不倫するなど自由な夫婦関係を公言しているジェイダとの関係を見直すべきとの声も上がっている。

夫妻が運営していた慈善団体が閉鎖

ウィルといえば、2022年3月に行われたアカデミー賞授賞式でコメディアンのクリス・ロックの顔面を平手打ちした「ビンタ事件」で物議を醸したことが記憶に新しいが、その原因は妻の容姿をジョークのネタにされたことだった。

ジェイダは昨年、「距離を置くかどうか何年も悩んできたが、あの騒動のおかげで私は決してウィルから離れることはないと確信した。あの出来事がなければ、私たちの関係がどうなっていたのか誰にも分からない」「あの日、妻として会場に入ることはできなかったかもしれないが、会場を出る時は彼の妻だった」と話し、ビンタ事件をきっかけに夫婦の絆が強まったことをインタビューで明かしている。

「騒動後は、多くの前向きな出来事があった」と話していたジェイダだが、未だ事件の影響は続いている。夫妻が共同で運営する慈善団体「ザ・ウィル&ジェイダ・スミス・ファミリー財団」が先日、寄付金の激減を理由に存続の危機にあると報じられた。

バラエティ誌によると、1996年に創設されて以降メンタルヘルスや芸術教育などに取り組んできた夫妻だが、この2年で大口の支援者が次々と離れ、運営が困難な状況に陥り、閉鎖されることになったという。

一方で、明るいニュースもある。アカデミー賞授賞式への10年間の出禁処分を受けて謹慎期間を過ごしてきたウィルは、6月21日に公開される『バッドボーイズ』シリーズ最新作でスクリーン復帰する。ハリウッドスターの仲間入りを果たすきっかけとなった1995年公開の『バッドボーイズ』シリーズ第4弾で、再びマーティン・ローレンスとタッグを組み、マイアミ市警察のバッドボーイズを演じる。

イースターの家族写真公開は映画の良い宣伝になったとの声もあり、「公開が待ち遠しい」と破天荒な刑事コンビが大暴れする4年ぶりの新作『バッドボーイズRIDE OR DIE』に期待が高まっている。

[筆者]
千歳香奈子
北海道・札幌市出身。1992年に渡米し、カリフォルニア州サンタモニカ大学で写真を学ぶ。96年アトランタ五輪の取材アシスタントとして日刊スポーツ新聞社アトランタ支局に勤務。ロサンゼルス支局、東京本社勤務を経て99年よりロサンゼルスを拠点にハリウッドスターら著名人へのインタビューや映画、エンターテイメント情報等を取材、執筆している。日刊スポーツ新聞のサイトにてハリウッド情報や西海岸のトレンドを発信するコラムも寄稿中。著書に『ハリウッド・セレブ』(学研新書)。

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